代表あいさつ

日本全国の子ども達すべてに、"じぶん"を表現する場を届ける

プレイキッズシアター代表

むらまつ ひろこ

むらまつひろこ

★はじめに★ 

自分らしく生きるために、自分は何を考え、何を感じているのか、表現あそび&舞台創作を通じて取り組んでいます。小さな活動ですが、人として生きる上で大切な教育とは何かを、世の中に問いたいと思います。

  

ドラマエディケーション・表現教育・演劇教育・コミュニケーション教育・ドラマケーション・応用演劇・ミュージカル教育・クリエイティブドラマ、など、世の中に今いろいろな言葉とともに活動があります。この違い、みなさんわかりますか?

手法は様々。ファシリテート(進行)をする人が変われば、内容も雰囲気も様々。 

どの言葉も、しっくりくるようで、しっくりこない。 

そもそも、舞台と教育って、どうつながるの?と思われる方も多いかと思います。 

声を大きくだす練習? 表現豊かに伝える練習? 

  

私たちが取り組んでいることは、そういう練習ではありません。 

あえて言えば、トライ&エラー(失敗しても大丈夫)、じっくり考える、アイディアを出す、自分の気持ちの変化を感じる、想像する世界を他者に伝える、答えのない問いと向き合う、人との距離感・対話の経験、自分と仲間の良さを発見、ぶつかり合う多様性を受け入れ乗り越える。

  

舞台を創っていくプロセスの中で、子どもたち自らがそういうことに気づいていく活動です。 

このような活動を、演劇的手法を用いた、「舞台そうぞう(想像・創造)プログラム」という呼び名が私の中では今一番しっくりきています。

 

★今の活動に至るまで★

どん底だーっと思っていた学生時代、ラッキーにも心揺さぶられる舞台を見ました。舞台の上から放たれるエネルギーの力強さに勇気をもらい、立ち直るきっかけとなりました。

オペラやミュージカルの演出家を志し学んだ20代~30代。次第に、1000人演出家がいたとしても自分にしかできない舞台を問い、人はなぜ表現するのかを考え始めた結果、「“何かを伝えたい”と思った瞬間、だれもが表現者になりえる」と思い、 “個性を引き出し、表現する本質を問い続ける舞台人” としてありたいと思うようになりました。

  

しかし子育てが始まって感じることは、やらされることや制約が本当に多い。親も、周りを気にしながら子育てしている。 個性どころではありません。

「遅れるから早くごはん食べなさい」とか「○○ちゃん(友達の名前)えらいわねー」など、指示と評価が多い親子の会話。

 

そういえば、イキイキしている子どもの姿を見なくなってきたように思うなぁ。乳幼児の頃は、靴を履くのも「自分がやりたい」と、駄々をこねるほど、自発的に動いている子どもだったのに・・・子育て間違ったかな? と思う親たち。

 

★子どもたちの現状★

活動の中で、“しゃべり場”を取り入れています。

子どもたちと日常のあれこれを話し、お互いを知る場です。

 

 

その“しゃべり場”で、子どもたちから聞こえてくるのは、学校において、真ん中に寄せられていると感じる心の叫びです。

「思ったことを言えば、ハブにされる」「一生懸命やろうとすると、粋がっていると非難される」「先生の期待している答えがわかるから、とりあえずこなしている」。

子どもたちは、自分たちなりに、波風立てず学校において生きていく方法を見つけているのです。

感じたり思ったりすると、逆に生きにくくなるので、気持ちを動かさないようにする子どもも中にはいます。

 

「学校」ってなんだろう?

「教育」とは?「学び」とは?

 

考え・伝え、行動することはとても大切。でも、子どもたちは一体どこで、考え・伝え・行動する機会があるのでしょう。

「“ありのままの自分”がいい」なんて言うけど、一体どこに、そういう場があるのでしょう。

私たち大人は、本当に勝手だなぁ、と子どもたちと活動をしていて思っています。

  

★目指す世界★ 

舞台をツールに子どもたちと活動を始めて15年が経ちました。 

全国で出会った子どもたちは延べで3万人。 

認め合い、肯定し、対話を重ねていく中で、

子どもたちは、「じぶんのことば」を発するようになります。

 

みんな素敵なところを持っています。 

目が輝く瞬間もあります。 

何度もぞくぞくっと身震いする程の、子どもたちが「生きる力」を発揮する瞬間に出会ってきました。

 

だから、みんな、大丈夫!! お母さんたちにも子育て間違っていません!と伝えたくなります。

  

世の中に、子どもたちと取り組むツールや表現方法はいろいろあると思うけど、 

私が子どもたちと繋がるツールは、表現あそびと舞台創作。 

いいねー!!が合言葉! 

  

自己肯定感はそんなに簡単につくものではないし、自立なんて言葉は、とっても重いけど、 

でも、子どもたちの明日の力につながりますように。 

子どもたちが、ココロをひらき、全身でエネルギーを放つ表現の場があると、世の中変わると思うのです。

 

日本全国すべての子どもたちが、“じぶん”を表現できる場と出会える活動を届けるために、プレイキッズシアターを立ち上げました。

子どもたちの心の声を社会へ届け、子どもたちの取り巻く教育・社会を少しでも改善していくために尽力していきたいと考えています。

 

「表現すること」は“じぶん”として生きること。

 

あそびゴコロ溢れる、「じぶんのことば」を持つ大人が増えていくと、子どもたちの環境も変わるのではないでしょうか。



Profile むらまつひろこプロフィール

子ども創作舞台演出家/プレイキッズシアター代表
子ども達のアイディアやコトバを紡ぎ、個性を引き出すことで、世界に一つだけの舞台を創作。その様子はドキュメンタリー映画「じぶんのことば」にも取り上げられる。子ども演劇、ミュージカルの演出だけでなく、あそびの場、ワークショップの主催&ファシリテート、教育現場での講演などに取り組む。今までワークショップで出会った子どもは、全国で延べ3万人。子ども達とゼロから創作した舞台は40作品を超える。外資系化粧品会社教育・人事経験のある舞台人。
「考えたこと・感じたことは、全部正解。合言葉は“いいね”」 自分を知り、仲間との違いを面白いと思える環境をつくる中で、“表現者”へと踏み出していく過程の子ども達と丁寧に向き合い、一人一人の個性が放たれ、認められる場を目指す。 演劇的手法を用い、“すべての人に、「ありのままの今の自分」を表現する場を!”の思いから、ジャンルの垣根を超えたムーブメントを起こそうと奮闘中。



Works これまでに手がけた作品

オペラ演出作品

ヴェルディ「マクベス」、「ルイ・ザ・ミラー」(東京オペラシアター主催)等、田尾下哲氏との共同演出。

 

オペラ演出助手実績

ピエトロ・マスカーニ「カヴァレリア・ルスティカーナ」(伊豆フィルハーモニー管弦楽団主催)
アッリーゴ・ボーイト「メフィルトーフェレ」(東京オペラシアター主催)
ヴェルディ「仮面舞踏会」(東京オペラシアター主催)
レオンカヴァレオ「道化師」(東京オペラシアター主催)
ヴェルディ「リゴレット」(AFJAM主催。ユゴー・フェスティヴァル管弦楽団)
ヨハン・シュトラウスⅡ「こうもり」(Gluck Studio主催。オーケストラ アンサンブル トウキョウ)
モーツァルト「フィガロの結婚」「ドン・ジョバンニ」(サントリーホール主催 新日本フィルハーモニー)
プッチーニ「ジャンニスキッキ」(新国立劇場オペラ研修所主催) 等

 

演出・構成参加作品

● 東村山子ども演劇プロジェクト共同演出作品(子どもと文化のNPO東村山子ども劇場主催) 

「BOTAN」「化心 ~Magic Glasses」

「木時 ~時を超えて木が伝える物語~」

 

オムニバス小作品シリーズ

「BOU」「MARU」「時計」「はこ」「ITOSAN」「いちまる」「わく」「ロード」

 

子ども演劇プロジェクトホームページ

東村山子ども演劇プロジェクト「ロード」「わく」より


 

●「真夏の夜の夢」「りょくえん森の雨乞い祭り」「モザーク王国10周年」(子どもの夢実現 ファッションショープロジェクト)


●「新宿よこみち倶楽部」「新宿・座」等(未来を担うジュニアリーダーの育成講座/新宿区主催)


●「星空カプセル」「ハートガラポンの不思議な島」「トイミーツガール」「Mirror&Me」(一般社団法人リトル・ミュージカル主催)

 

● オリジナル・ミュージカル「C」(リトル・ミュージカル×中京テレビ主催)


● 東北電力クリスマスドリーム 宮城県女川町の子供たちによるミュージカル「ふしぎな約束 ~マンベイ・ナビ伝説~」

 

上演台本(翻訳)

ブロードウェイ・ジュニア・コレクション「CAPTAIN LOUIE Jr.」日本語版台本(MJIM主催)

メディア

●オリジナル・ミュージカル「C」創作と本番の密着取材
創作子どもミュージカルワークショップの様子と、そこで創ったオリジナルミュージカル「C」の公演の様子を放送。
(リトル・ミュージカル×中京テレビ主催)

 

●ドキュメンタリー映画「じぶんのことば」

東村山子ども演劇プロジェクトの2017年の舞台活動を記録した映像から生まれた作品。

2019年春公開後、全国で上映会が実施されている。映画「じぶんのことば」ウェブサイト


講演会実績

・東京都板橋区家庭教育学級 保護者勉強会グループ 表現教育から学ぶ「コミュニケーション能力の伸ばし方」
・東京都板橋区第十小学校 PTAおよび保護者向け講演会  「子どもの言葉を引き出し方」
・東京都板橋区第十小学校 教職員向け研修及び講演会 「自分の言葉を引き出すワークとその技術」
・教育イベント Learn by Creation「創る」から学ぶ世界は無限大の可能性を切り開く「舞台の持つ新しい意義」

・日本児童劇作の会 冬季セミナー(成城学園伊勢原)「台本のない舞台へのプロセスワークショップ&講演」

Play Kids TheaterのYouTubeチャンネル

Play Kids Theater Line Account

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